しょう油、みりんと共に生まれる独自の味わい
漁師町として栄えた日南・大堂津に文化元(1804)年創業。酢の醸造から始まり、大正10年から焼酎、昭和3年からはしょう油とみりんの製造を続ける蔵です。現在は、山形の清酒蔵で修業し、平成29年から蔵に戻った8代目・宮田健矢さんが中心となって、手麹や甕仕込み、常圧蒸留など、伝統的手法による焼酎造りを守ります。この蔵独自の味わいの背景には、甑での蒸米や床麹法による麹づくりはもちろんのこと、しょう油に使う黄麹の影響があるのだとか。黄麹が焼酎に甘みを与え、独自の優しい酒質を生み出しているそうです。